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顎がカクカク鳴るのはなぜ?顎関節症の原因と対策

公開日:2026年07月23日 / 更新日:2026年07月23日

食事をするときや会話をするとき、私たちは無意識のうちに顎を動かしています。普段は意識することが少ない部分ですが、痛みや動かしにくさが生じると、食べることや話すことが負担になり、日常生活にも影響が及びます。

顎が痛む、口を開けると音がする、大きく口を開けられないといった症状が続く場合は、顎関節症が関係している可能性があります。一時的に症状が軽くなることもありますが、繰り返している場合は自己判断で放置せず、歯科医院で状態を確認することが大切です。

顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節や顎を動かす筋肉に負担がかかり、痛みや動かしにくさなどが生じる病気の総称です。顎が痛む、口を開けにくい、顎を動かしたときに音がするなど、症状の現れ方は人によって異なります。

顎関節は耳の前にあり、下顎の骨と頭蓋骨をつないでいます。関節の内部には関節円板と呼ばれる組織があり、骨にかかる衝撃を和らげながら、口を滑らかに開け閉めできるように支えています。この関節や筋肉に負担が重なると、食事や会話の際に違和感が出やすくなります。

顎関節症の主な症状

代表的な症状は、顎を動かしたときの痛みです。耳の前にある関節部分だけでなく、頬やこめかみ、下顎の周囲に痛みやだるさを感じる場合もあります。硬い物を噛むと痛む、長く話すと顎が疲れる、朝起きたときに顎が重いといった症状もみられます。

口を開け閉めした際に「カクッ」「コキッ」と音がしたり、「ジャリジャリ」と擦れるような音がしたりすることもあります。音だけで痛みや口の開けにくさがなければ、経過を確認することもありますが、急に口が開かなくなった場合や、食事に支障が出ている場合は早めの受診が必要です。

顎関節症が起こる原因

顎関節症は、1つの原因だけで発症する病気ではありません。歯ぎしりや食いしばり、硬い食品を頻繁に噛む習慣、長時間の会話、大きなあくびなど、顎への負担が重なることで症状が現れると考えられています。

パソコン作業やスマートフォンの操作に集中しているとき、無意識に上下の歯を接触させている方もいます。本来、口を閉じて安静にしているときは、上下の歯の間にわずかな隙間があります。睡眠不足やストレス、姿勢の乱れなども筋肉の緊張や食いしばりを強め、症状を長引かせる要因になります。

歯科医院で行う検査

診察では、いつから症状があるのか、どこが痛むのか、どのような動作で痛みが強くなるのかを確認します。実際に口を開けてもらい、開く幅や顎の動き、関節音の有無を調べます。顎関節や頬、こめかみなどを触り、痛みが出る場所も確認します。

必要に応じて、エックス線検査やCT、MRIなどの画像検査を行います。顎の痛みや口の開けにくさは、虫歯や親知らず、外傷、神経痛、炎症などでも起こるため、顎関節症以外の病気が隠れていないかを確認することも重要です。

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療では、できるだけ顎に負担をかけない方法から始めます。日頃の習慣を見直しながら、症状に応じて鎮痛薬を使用したり、顎周りの筋肉を温めたり、ストレッチや口を開ける練習を行ったりします。

歯ぎしりや食いしばりによる負担を和らげるために、スプリントと呼ばれるマウスピースを使用することもあります。歯並びや噛み合わせに合わせて調整する必要があるため、市販のマウスピースを自己判断で使い続けず、歯科医師の指導を受けることが大切です。

日常生活でできる対策

痛みが強い時期は、硬いせんべいやナッツ、するめ、厚みのある肉などを控え、食べ物を小さく切って顎への負担を減らします。長時間ガムを噛むことや、大きく口を開けることも避けましょう。あくびをするときは、手で顎を軽く支えると口の開き過ぎを防げます。

日中の食いしばりにも注意が必要です。気づいたときに上下の歯を離し、顎や肩の力を抜く習慣をつけます。長時間同じ姿勢を続けず、適度に休憩を取りながら首や肩を動かすことも大切です。ただし、痛みを我慢して無理に口を開けたり、強くマッサージしたりすることは避けてください。

気になる症状は早めに相談しましょう

顎の痛みが続く、食事や会話に支障がある、以前より口が開かなくなった、顎が引っかかるといった症状がある場合は、歯科医院へ相談してください。特に、突然口がほとんど開かなくなった場合や、顎が外れて口を閉じられない場合は、速やかな受診が必要です。

顎関節症は、顎への負担を減らし、適切な治療やセルフケアを続けることで症状の改善を目指せます。痛みの原因や必要な治療は一人ひとり異なるため、症状を我慢せず、生活への影響が小さい段階で歯科医院に相談することが大切です。